サッカーと焼酎と外科医と。

サッカーと焼酎と音楽が大好きな外科医です

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お酒 vol.6~森伊蔵

Drアビです!お酒ネタ第6弾。

 今回のお酒は「森伊蔵」。最高の芋焼酎とも呼ばれるこの銘酒。入手困難がその値段高騰に拍車をかけ、よっぽどの機会でないと飲めない幻のお酒のひとつです。

僕の場合、ここしかないというタイミングでたくさん飲みました。

 

 

 

森伊蔵

  

研修医期間が終わり、専門の診療科で働き出してしばらくが経過した。

ある程度、外科医としての経験を積むことができ、初執刀もさせてもらった。初執刀症例は比較的難易度の低い手術だったが、緊張していまいち手が思うように動かなかった。

良い思い出である。

(ちなみに患者さんは術中・術後何の問題もなく退院した。すごくうれしかったのを今でも覚えている)

みな外科医はこういった経験を糧にして、さらに技術を磨くのだ。

 

そんな外科医としての手術のスキルを磨いていたある日のこと。

ある病院でレジデント*として働いていた僕は、当時のボスに英語論文を一遍、書くように言われた。

(*レジデントとは、初期研修医の2年間が終了して専門の診療科に進んだ者で、専門医を習得してスタッフとして働くまでの期間の役職のことです。後期研修医とも呼ばれ、現在は3-4年が一般的だと思います。)

 

論文なぞ見るのも大嫌いだった僕は、当然うろたえた。しかし、医師として働いていく以上、避けては通れないのが「論文」なのは百も承知だった。

内容は手術術式を一部変更して行った症例が予想以上にうまくいったというもので、いわゆるCase report、症例報告だった。

今まで英論文を書いたことがなかった僕にとっては、妥当なところだと思う。

 

その日から僕の戦いは始まった。通常の辞書の他、医学英和辞典も使いながら必死に書いていった。電子辞書など持っていなかった僕は、必死に辞書をめくり、何とか書いていった。

そしてそれなりの期間を経てようやく完成した。初めてにしてはまあまあかな。とりあえず、ボスに見せてみよう。

そう思い、さっそくボスに見てもらった。

 

だが、結果は全くダメ。当然だ。忘れていたが、僕は英語が大の苦手なのだ。

いまだに読んでもらった時のことは鮮明に覚えている。

呆れたボスの表情と、いったいコイツにどうやって教えればいいんだという戸惑いの表情。

少しでも褒められるかと期待していた僕にとっては改めて、「論文」が嫌いになった瞬間である。

 

しかし先ほども書いたように、医師として避けては通れない道である。いったいどうすればいいのだろうか。

いっぱい読めば書けるようになるのか。だが、書き方というのも学ばねばならない。それにそもそも、論文で用いる「統計」なんかさっぱりだった。これも一から学ばねばならないのだろうか。

怠け者の自分がこれらを一人でこなせるわけなんかない。どうしようか。

 

悩んだ僕は一つの結論を出した。

 

仕方がない、「大学院」に行こう。大学院の間は外科の経験は半減するかもしれない。だが、ここまで「論文」が苦手な僕は、こうでもしないと一生書けないままであろう。

 

苦手な分野にあえて突き進む、逆療法ともいえる結論で大学院行きを決めた。実はこういった決断は得意な方だった。

そして医局の教授の元を訪れ、大学院に行きたい旨を伝えた。

 

教授は驚き(僕が大学院に行くなど夢にも思っていなかったそうだ)、だが僕の決断を歓迎してくれた。僕が行く大学院先は自科ではなかったが、背中を押してくれた。

そしてその夜、やや高めの居酒屋(料亭)へ連れて行ってくれた。

 

僕が所属している医局はすごくアットホームで、教授と二人で飲むのは全く苦ではない。こういうところも僕が自分の医局を気に入っているところだ。

 

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その店に置いていたお酒が森伊蔵だった。

幻とも呼ばれる高価な芋焼酎である。

芋焼酎のトップ3、「3M」とも呼ばれる森伊蔵・魔王・村尾の中でもひときわ高く、一番ともいわれるほどの酒である。

今まで個人で飲みに行って飲むなんてことは全くなかった芋焼酎である。

 

だが、この日は違った。教授は気前が良かった。

好きな酒を飲むように促してくれ、僕は遠慮もせずに森伊蔵を頼んだ。

 

このころになると僕の中で芋焼酎は二種類にわけることができていた。

 

そもそも、芋焼酎の特徴とは、芋の深い香りと味のまろやかさ、そして飲んだ後にすっきりとくる喉ごしの良さが特徴だ。

僕が分けていたのは、まろやかさの強い黒霧島系統と、喉ごしのすっきりくる白波系統。

個人的な好みではまろやかな黒霧島系統をよく飲んでいたし、お気に入りも多かった。白波系統は大学生のころの一気飲みで潰されたイメージが強く、いまいち体が受け入れなかった。

 

たが、森伊蔵は全く違った。

 

飲んだ瞬間は白波系統だ。 

しかしなんだこれは。全く雑味がない。とてつもなく美味しい。

まろやかさは魔王の方が強い。しかしこちらは怖いくらい喉ごしがいい。

 

さすが3Mの森伊蔵。心の中で拍手を送った。

君なら白波系統の苦手な僕でもどれだけでも飲める。今日は祝いの席だ。ぞんぶんに君を味わうことにするよーー。

 

そこからひたすらに森伊蔵を飲んだ。そして案の定、飲みすぎで教授に怒られるはめになった。

さすがに森伊蔵はがばがば飲むような焼酎ではなかったようである。

 

だがこれだけおいしい焼酎を飲めた僕には全く後悔はない。

いつかまた、がばがば飲もう。そう思っている。 

 

 

 

続く。 

 

 

※注意※

僕はアル中ではありません。笑

お酒の飲みすぎは体に良くありません。適量飲酒をこころがけましょう。笑

 

 

 

文中にも出てきた黒霧島の紹介はこちら! 

3Mのうちのひとつ魔王はこちらです!


僕の自己紹介はこちらからどうぞ!

 

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