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腹が痛い時は何を考える?病気は?症状別に考えてみよう~腹痛 前編

どうもDrアビです。 今回は前回のシリーズに続き、腹が痛い時に考えること:前編に関して書いていこうと思います。

 

腹痛は一般的で、非常によく遭遇する疾患です。この症状で困っている方も多いと思います。

では、腹痛時に注意することは何でしょうか?

実は腹痛は非常に難しく、外来でも正確に診断されずに「原因不明の腹痛」として取り扱われていることも多いんです。

でも、その中でも必ず注意しておかなくてはならない腹痛や、非常によく経験する腹痛なんかは知っておいてもいいと思います。

今回はそんな腹痛に関して、簡単に説明していこうと思います。

 

ただし、当然ここに書いたことが全てではありません。

 

自己診断はやめて、気になるときは必ず医療機関を受診するように心がけましょう。

    

 

 

腹部の臓器は?

腹痛を考えるうえで、まずは腹部にある臓器を知っておくことは大事です。

まず、腹部臓器に関して簡単にご説明しようと思います。

ここで大事なことは、腹痛では必ずしも腹部臓器に原因があるわけではないということです。

腹痛の原因が重症糖尿病ということもあります。

ただ、腹部にどんな臓器があるか知っておくと、今からの話が分かりやすくなりますので、少し覚えておいてください。

食道

喉から胃へと続く食物の通り道です。

心臓の裏を通って下行します。

消化管の中で食道に続く臓器で、おおよそみぞおち付近にあります。

非常に強い酸(胃酸)を分泌して食物の消化活動を行います。

胃酸から自身を保護する胃粘膜と胃酸のバランスが崩れると胃潰瘍が引き起こされます。

十二指腸

 胃から先の臓器で小腸へと続きます。小腸の1区分という分け方もされます。

25cmほどの器官で、大部分が後腹膜という膜に固定されています。

消化・吸収の他に腸液やホルモンの分泌なども行います。

小腸

 十二指腸から先で、大腸へと続く腸管です。

長さは約6~7mで、腹腔内で曲がりくねっています

食物の消化・吸収を行っています。

大腸

 小腸から先、肛門へとつながる臓器です。

腹部の右下方から上行・横行(右から左へ)・下行して肛門へと繋がります。

長さは約1.7mで、消化・吸収の他、食物の発酵機能もあります。

肝臓

 右上腹部にある臓器です。

代謝・合成・排出・解毒・消化液分泌など、多機能を有しています。

再生能力も強く、障害があっても自覚症状が少ないため沈黙の臓器と呼ばれています。

胆のう・胆管

 肝臓の下部、十二指腸へと続く臓器です。

胆のうでは肝臓で分泌された胆汁酸を貯蓄して濃縮する役割があり、食物が十二指腸に入ると胆管を通って分泌されます。

胆汁酸濃縮の過程で、胆石と呼ばれる石が生成されることがあります。

膵臓

 十二指腸の裏側に存在し、だいたい15cm程度の大きさの器官です。

膵液と呼ばれる強アルカリ性の消化液の他、インスリンなどのホルモンも分泌しています。

脾臓

 左上腹部にある臓器です。

血液の構成成分である血球の貯蓄・破壊機能の他、造血機能や免疫機能も担っています。

腎臓・尿管

通常腎臓は、肝臓・脾臓の背側付近に1つずつ、左右合わせて2つ存在します。

非常に血流の豊富な組織で、血液から老廃物や余分な水分の排出を行って尿を生成します。 

腎臓で生成された尿は尿管を通って膀胱に一時的に蓄積されます。

膀胱

 下腹部のほぼ中央に位置しており、尿を溜めておく器官です。

容量は300-600ml程度あると言われていますが、個人差も大きいです。

子宮・卵巣

子宮は女性の生殖器の一つで、 通常膀胱と大腸に挟まれる位置に存在します。

卵巣は通常、子宮の左右に1つずつ存在し、排卵機能の他、ホルモン分泌機能も有しています。

大血管

 背部脊椎の左側に、腹部大動脈と言われる血管が下行しています。

そこから腸管や腎臓など、重要臓器へ栄養・酸素をおくる血管が分枝しています。

下腹部付近からは2つに分かれ、左右の脚への動脈となります。

心臓

 胃の上部、胸の中央にあります。

身体に血液を送る機能があり、安静時には1分間におよそ5リットルの血液を体に送っています。

 心臓の横、左右肋骨の内側に1つずつある、風船のような臓器です。

酸素を取り込んで二酸化炭素を取り出す機能があります。

肋骨

 胸部を覆う骨で、あばら骨ともいいます。

胸部内臓を保護する役割があります。

腹膜

腹部臓器の一部もしくは全体を覆っている膜です。

一般的に腹膜は腹部臓器(腸管や肝臓、胆のう、膵臓など)を覆う膜、後腹膜は後腹膜臓器(腎臓や尿管、大血管など)を覆う膜を指します。 

 

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腹痛の種類は?

さて、次は痛みに関してです。腹痛にも種類があります。ご存知でしたか?

腹痛はその痛みの原因で大きく三種類に分類されます。

それぞれの痛みの特徴もありますので、簡単にご紹介しますね。

ただし、この痛みの定義は一般論です。当てはまらない場合もありますので、注意が必要です。

内臓痛

胃や小腸、大腸などの管腔臓器が伸展されたりすることで生じる痛みです。

差し込むような鈍痛間欠的におこりますが、場所ははっきりしないことが多いです。

歩行や体動で軽くなる事があります。

体性痛

腹膜の刺激により生じる痛みです。

突き刺すような鋭い痛みで、内臓痛より強くて持続する痛みです。場所は病変部周囲のことが多いです。

歩行や体動で痛みは強くなります。

関連痛 

内臓痛に関連した痛みで、同じ痛み神経の支配部位の皮膚等に痛みを感じるものです。

(痛みは神経を介して脳へと信号が送られるので、このような関連痛が起こる場合があります。)

場合によっては病変とは離れた場所が痛むこともあります

 

どうですか?腹痛はこのように、大きく3種類に分けて考えることができます。

 

前編のおわりに

 

どうですか?前編では腹部の臓器腹痛の区分に関して書きました。

難しかったでしょうか?

 

何度か書きましたが、注意することは腹痛は必ずしも腹部臓器に問題があるわけではなく、それ以外の病気が隠れている場合もあるということです。

次回はそんな、腹痛を引き起こす代表的な病気に関して書いていこうと思います。

 

 

 

ではこの辺で。 

何かありましたらいつでも是非コメントください。

それでは、また。 

 

 

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