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手術の合併症 ~怖い合併症に対する考え方~

どうもDrアビです。今回は外科医の手術の合併症に対する考え方を書いてみようと思います。

 

手術を受ける、もしくは行う際に避けて通れない合併症

みなさんはどのようなイメージをお持ちですか?

合併症をゼロにすることはできないって本当?

そんな合併症に対する考え方を簡単に書いていきます。 

 

 

 

手術の合併症

そもそも手術の合併症とは、

患者さんの病気を治すため(場合によっては検査するため)に行う手術手技において、

手技に伴ってある確率で発生してしまう疾患群のことで、

どんなに注意しても、どうしてもある一定の割合発生してしまいます。

医学・治療の限界と言ってもいいと思います。

 

難しいのは、端から見ると、医療事故医療過誤勘違いしてしまうことが多いということです。

簡単に説明すると、手術における医療事故なんかは、手技に起因するもので、

術前に予測できないものです。

そこに過失があろうとなかろうと、医療事故と認定されます。

 

ですので、ある一定割合おこると術前に分かっている合併症とは全く違うものです。

  

主な術後合併症

術後の合併症は手術によって異なりますが、共通しているものも多くあります。

ここでは手術に共通する合併症を簡単にご紹介します。

いずれも、早期発見が非常に大切です。

 術後出血

 どんな小さな手術でも、少なからず出血します。

そしてその出血が術後もじわじわと続くことがあります。

出血箇所が静脈という血管からならば、しばらく圧迫すればほとんどの場合出血は止まります。

動脈という、拍動する血管からの出血の場合も圧迫でほとんどの場合止まりますが、まれに出血のコントロールがつかないことがあります。

出血のコントロールが着かない場合、止血のために再手術が必要なことがあります。

 感染

皮膚・粘膜のバリアを切開して行う手術は、感染の危険が常にあります。

多くの場合、感染が分かった時点で抗生物質等を投与することで感染のコントロールは着きます。

しかし、まれに感染した箇所の除去手術が追加で必要になることがあります。

また、細菌の勢いが強い時や、薬剤耐性の細菌感染だった場合は、感染自体が致命的になる場合があります。

 縫合不全

臓器であれ皮膚であれ、ほとんどの手術では縫合を行います。縫合を自動で行える機器も存在します。

ただ、稀に縫合部位が離開してしまうことがあります。この場合、追加の縫合処置が必要かどうかは、その時の状態をみながら判断していきます。

 アレルギー

手術ではアレルギーの原因となる物質を数多く使います。

点滴からの麻酔や抗生物質の薬剤の他、手術の縫合糸や機器、手袋や消毒でもアレルギー反応を起こすことがあります。

そして、アレルギー反応が非常に強く怒ってしまった場合、アナフィラキシーショックと言い、命にかかわることもあります。

 麻酔・輸血の合併症

 麻酔・輸血の合併症もあります。これ等は可能であれば使用を避けることができるため、全身麻酔よりは局所麻酔、輸血手術よりは無輸血手術が望まれますが、大事なことは安全に手術を終えることです。

無理な手術は極力しないよう、僕たちは考えます。 

 

 

合併症に対する考え方

手術の合併症に対する考え方は、患者さんと外科医ではかなり隔たりがあると思います。

 

外科医は、おそらく手術前の説明で合併症には言及していると思います。

ですので、

術前に説明した合併症の一つが起こってしまいました。今からこの合併症に対する治療も並行して行います

といった話を冷静に、もっと具体的にするでしょう。

合併症に対する治療はある程度方針が決まっているので、よほどでない限りブレることはありません。

 

 ただ、患者さん・ご家族はかなり心配し、動揺するのではないでしょうか。

もちろん、2回目、3回目の手術の患者さんは、合併症に対しても深い理解をお持ちで、たとえ合併症がおこっても堂々としている方もいらっしゃいます。

 ですが当然、初めての手術で合併症が起こる可能性も十分あります。やるせないですよね。

 そんな時大事なことは、しっかりとした心構えで、合併症が起こった事実を受け入れ、乗り越えることです。

 

合併症に対する心構え

合併症が起こってしまった時、多くの患者さんは「なぜ自分が・・」と考えてしまうと思います。ですが、合併症は手術を受ける人は誰しもが発症しうる疾患群です。

数日で治るものもあれば何年も長引くものもあります。そんな場合、

起こってしまった合併症を、

主治医と一緒に治すんだ!

という前向きな気持ちが必ず必要になります。

もし手術を受ける方がいらっしゃったら、少し覚えておいていただくと嬉しいです!

 

 

どうですか?少し難しかったでしょうか。

いろいろと書きましたが、ほとんどの患者さんは合併症なく退院していきます!ご心配なく!笑

 

では今回はこの辺で。次は何を書こうかな。

コメントなどお気軽にどうぞ! 

 

前回の「手術の流れ」の記事はこちら。 

 こちらの「患者さんとの理想の向き合い方」も人気でした

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